熊本でインプラントトップ

インプラント手術のためのCT

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この患者さん、前のタイプのCTデータを用いて手術をした。アクアデンタルに歯科用3次元CTが導入される前に医科用のCTを撮影していたからだ。もう一度撮影すればよさそうなものだが、むやみにx線を当てるのは考え物だ。特に医科用のCTは被爆量が大きい。

久しぶりに旧タイプのCTを見て驚いた。画像が荒いのだ。画素数の小さい15年前のデジカメ写真を見ているような感じだ。シミュレーションソフトの機能も物足りなく感じた。

もう戻れない。

安全なインプラント希望

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この患者さん、他の歯科医院で骨が足りないからインプラントはできないといわれたそうだ。
3次元CTを撮影して下顎のリスク部位をチェックした。下顎管(神経や血管が走行している管)がはっきり写っている。枝分かれさえ見える。

鮮明なCT画像があれば、患者さんも術者も安心だ。

私が歯科医としてインプラントに取り組み始めた10年以上前のCT画像は今とは比較にならない。アーチファクト(金属による画像の乱れ)は見られるし、何よりスライス幅が広すぎて荒い画像で診断しなければならなかった。X線技師によっても写真のできにばらつきがあった。

その後コンピューターの発達に伴い、横河がシムプラントを開発した。それでも鮮明さはもうひとつだった。下顎管が特定できないことさえあった。

科学技術の発達は医療の現場に安心と安全をもたらしてくれる。安全がお金で買えると言い換えてもいいだろう。設備投資とはそういうことだ。
タグ:下歯槽神経

インプラント手術。今日は難症例。

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3次元CTを撮影していたので、難しいケースであることは判っていた。4本埋入の予定だった。

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CTで距離を測り正確にドリルを止める。緻密な硬い骨にタッチさせて止める。慣れてくると手指の感覚で判るが、それでも前もって計測しておく。リッジエクスパンジョンテクニックといって、頂上の薄い骨幅を適切に広げる。最後にインプラントボディを少しだけ食い込ませて終了。

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こちらは、ボーンエクスパンダーを使って狭い骨を広げているところ。

最大限の治療結果を引き出すためにいろいろなテクニックを使う。オプションは多いほど良い。

それにしても疲れた。

抜歯即時インプラントの骨のできかた

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左はインプラント埋入直後、右は2ヵ月後。

経過を見せにいらっしゃった。

手術時に骨補填剤を填入しているが、2ヶ月で骨に置き換わっているのが良くわかる。
このようにデジタルで撮影して、患者さんに変化を見ていただくと、安心されるようだ。

結果はもちろん大切であるが、経過にも心を配りたい。
次は2次手術だ。

インプラントを用いて歯周病をくい止める

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転勤なさるそうだ。

重度歯周病、審美障害、咬合不良などが重なり難症例だった。
歯周基本治療に始まり、歯内療法、顎位の設定、歯列矯正、インプラント、審美補綴。
あらゆるテクニックと知識を駆使して向かわなければならない。予算も限られている。

何とか落ち着いている。ずっと経過を見守っていけると思っていた。
突然決まって申し訳なさそうだった。ほかの事よりもアクアデンタルに通えないのがつらいとおっしゃった。今までのお互いの苦労が駆け巡った。
担当衛生士のUさんが目を赤くしていた。無理もない、いろいろな思いが重なったのだろう。
あとで教えてくれたが、新人だった頃担当し、逆に励まされていたそうだ。

最後に写真を撮りブログに乗せていいか訪ねた。快諾してくれた。
タグ:歯周病

どのインプラントを選ぶのか

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インプラントボディの選択についてお話しする。

世界中で何百種類のインプラントがあるらしい。なかでもメジャーなものは10種類ぐらいに絞られる。その中から、どのメーカーのどういったインプラントシステムを選ぶのかが問題になる。

初めはおそらく勤務先で使っていたものか、あるいは親しい先生が使っているシステムを使い始める。慣れや情報は大切な要因だ。

それからは、講演会やセミナーですすめられ、長所短所を検討したうえで新しいものを導入したりするようになる。そして、いろいろなことが分かってくると、好みということになろうか。

実際にメーカーは細かい差を強調して売り込んでくる。しかしそれぞれのシステムでみなさんそれなりに成果を上げているのだから、そんなに優劣はないのかもしれない。

私は、アストラ、スイスプラス、    スクリューベントと使ってきた。結局は主にインターナルジョイントタイプに落ち着いた。好みの問題かもしれない。選択するときに重要視するのは、それぞれのパーツの精度だ。10年ぐらい前、ある国産のメーカーからモニターを頼まれ、いろいろ意見をしたことがある。工学系の技術者を前に精度が悪いと指摘した。パーツを勘合させた時の独特のフィット感というかがたのなさというか、それがあるかないかが重要なのだ。手指感覚だ。

パッシブフィットという言葉がある。抵抗のない適合状態のことだ。歯科技工士として上部構造を作っていたころは、泣かされた。2本以上を連結するとき蝋着といって溶接みたいなことをする。そのときに温度変化からわずかに変形を起こすのだ。ねじ止め上部構造を経験してきた歯科技工士は恐ろしいまでの蝋着技術がある。わずかの狂いも許されないのだ。

そのパッシブフィットの手指感覚の甘い人がいる。これはもう感覚だから仕方がない。
もの作りをしてきたはずの工学系の技術者にもわかってもらえなかったときは驚いた。
それでもアドバイスしたそのインプラントメーカーは少しずつメジャーになりつつあるようだ。
私は信用できないので使わないが。

口腔解剖学

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シェーデルを眺めるのが好きだ。
それもレプリカではなく本物をだ。
インプラントは骨を扱う。
リアリティーあふれる骨を眺めているといろいろな気づきがある。
10年以上もインプラントに携わっていても、治療計画のときCTでイメージしたものを実際の骨で確認することもある。ディスプレーで眺めた3次元画像とはまた異なる感覚がある。

そういえば歯科技工士のころは、抜いた歯をよく眺めていた。何本の歯を作ろうとも、それは続いた。気に入った歯はコレクションにした。たくさん持っていた。
歯を塩酸につけてエナメルのみ溶かし、立体で見ることのない象牙質の形を観察したりもした。あるいは、複雑なエナメルの層状の色調を探ろうとして縦に切断して、断面の結晶構造を観察することもあった。

観察する。自然科学の原点かもしれない。

歯科技工士の観察は審美のため、歯科医師の観察は安全性の確保のためだ。

インプラント手術は痛いですか?

よくある質問にお答えする。

インプラント手術は痛いですか?と聞かれることがある。
答えは「麻酔が効くのでいたくありません。」となる。

手術の流れはこうなる。
来院されると。まずお口の中を消毒清掃する。
次に、表面麻酔を塗り局所麻酔注射をする。
それから、滅菌体制にうつり、手術開始となる。
ここまで20分ぐらいかかる。

あとは、しっかり麻酔が効いているので痛みは感じない。
手術時間は1本あたり15分から20分。
複雑な操作をすれば10分ぐらい余計にかかる。

術中麻酔が醒めることもありえる。
そのときは麻酔注射を追加する。

では、術後はどうだろうか?
麻酔が切れ始めると少し痛むことがあるので、アクアデンタルではたいてい術直後に痛み止めを1錠飲んでいただく。すると、麻酔がきれる時にも痛まないですむ。
あとは、寝る前にもう1錠飲んでもらえば、夜中に痛みで目が醒めることもない。
つまり仮に痛んでも、痛み止めでコントロールできる範囲だということだ。

もしあなたが、下顎のインプラント手術を受けられたら、翌朝確認していただきたいことがある。それは、下歯槽神経が麻痺していないかだ。顎のあたりを左右爪で軽く引っかいてみてほしい。感覚がなかったら、すぐに担当医に連絡して、リカバリー処置をしてもらうことだ。

力のバランスを考える

82歳のおばあちゃん。
初診でいらっしゃった。50過ぎの息子さんが連れてこられた。
先月作った入れ歯が合わずに苦労しているようだった。

まずはじっくりお話を伺った。
保険外治療も含めて結構お金を使ったこと。左ではよく噛めないこと。などを訴えられた。よくよく聞いていくと、前医の言うこととする事が違うので信用できなくなったらしかった。

治療結果に不満があり、期待が大きい場合は次の歯科医は苦労する。それでも、熊本市内から車で50分ほどの大津町から息子さんの紹介でこられるのだ。何とか結果は出したい。

インプラントを用いれば割と簡単に解決しそうだが、年齢を考えるとなんとか入れ歯で対応したい。できれば作り直さずに、前医が先月作ったその入れ歯を使えるようにしたい。俄然技工士魂が頭をもたげる。

噛みあわせと粘膜面の適合状態をチェック、修正。維持装置のクラスプの強さも重要な要因だ。小一時間ほどかかったが、何とかなるかもしれない。食事をしてみないとわからない。

終わるとすぐに息子さんに連絡されていた。ほどなく息子さんがあらわれた。
年老いた母に、なんとか好きなものをしっかり食べられるようにしてあげたいという息子さんの気持ちが伝わってくる。心が温まると同時に、身が引き締まる思いだ。

抜歯即時インプラントの2次オペ

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半年前、歯根ハセツした歯を抜いてインプラント即時埋入した患者さん。
来院が途絶えていたが、やっと来ていただいた。
左の写真は術直後。黒い隙間が見えるだろうか。
右は半年後、きれいに骨ができて埋まっている。
抜歯をしたらその穴は骨で埋まるもの。そうであればすぐ埋入すれば、自然治癒力を味方につけながらインプラントを骨が包んでくれる。

今日は2次手術。エステティックサイト(審美部位)なので見た目を自然にするためにアクアデンタルでは最善の努力をする。

メスを入れる位置、切る方向によって結果が変わる。唇側の歯茎がへこんだ形になりがちなので、ボリュームを増やす。

とても繊細な患者さんなので、怖がらないように気を使った。それでも怖そうだった。
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